3Dスキャナー『アイテロ(iTero)』を導入しました。
2020年09月10日
先日、当クリニックで「アイテロ」を導入しました。
目次
アイテロとは?
アイテロ(iTero)とは、先日当院でも治療を開始したインビザライン専用の3Dスキャナーです。
このアイテロ、インビザライン治療を行っているクリニックでも導入しているところは多くありません。
今回、最新式のアイテロを導入したことにより、治療を受ける患者さんは様々なメリットが受けられます。
アイテロを使用するメリットとは
マウスピース型の矯正装置の一つであるインビザラインを行うにあたり、アイテロを使用するメリットは主に以下の3つだと考えます。
歯型をとるときの不快感の軽減・安全性の向上
インビザラインを準備する際、従来はシリコン材の印象材を使用して型取りを行っていました。
ただしその際、
・ゴムの感触や匂いが気持ち悪い
・喉の奥の方に材料が流れて気持ち悪い
・長時間お口を開けているのが辛い
などの不快感を伴うことがありました。
アイテロを導入することにより、このような不快感をぐっと減らして歯型(のデータ)をとることができるようになりました。
精密・正確に歯型のデータが取得できる
従来のシリコン材を用いた印象材は、固まるのが非常にゆっくりで、口の中から取り出すまでにかなり時間が必要でした。
そのため大変で、なおかつ固まるまでにわずかに歪みが生じることがありました。
今回導入したアイテロは、以前のものよりもスキャンの性能が向上しました。
その分、精度の高い歯型のデータを短い時間で取得できるようになりました。
当然出来上がったインビザラインのマウスピース(アライナー)の精度も高く、
・高い治療の効果
・短い治療期間の実現
が可能になりました。
早く治療がスタートできるように
従来は型取りされた歯型は海外に輸送されるため、装置が出来上がるまでに長い期間を要しました。
しかしアイテロでスキャンされた歯型のデータは、早ければ当日に海外に送信することが出来ます。
これにより、装置の完成までの期間が1週間から10日程度短縮することが出来るようになりました。
じつは、、、歯型の採得は何度も行います
インビザラインによる治療では、治療中にアライナーが徐々に合わなくなっていきます。
その為、複数回にわたり歯型をとる必要になります。
上記の歯型の型取りを何回もするのはかなりの負担になると思います。
このようなことから、アイテロの有無による違いは決して小さくありません。
インビザラインには適応症例があります
実はインビザラインには適応症例があり、誰でもしっかりとしたかみ合わせを作ることはできません。
そのため当院では、矯正相談で患者様のお口の中を拝見させていただき、インビザラインの適応のケースなのかそうでないのかを確認しています。
そのため、インビザラインによる治療を希望している患者様でもお断りをさせていただくことがあります。
ただ、当院は矯正相談は無料なので御心配は不要です。
希望される方は当院の矯正相談をご予約下さい。